ギターフィニッシュ!

続きです。今回で完成。


電気部品はほぼ完成済み。さすがにハンダ付けまでは必要ありません。スピーカーとジャックがついてます。


電気系が収まる船に固定。配線を挟み込まないように配慮する必要があります。


さて、ピックアップです。
ボビンに導線を巻いてコイルを作るっていうのは知ってますが、これを実際にやることになるとは。
でも、コイルの中の磁石を動かす(ギターの場合は磁界を乱す)ことによって電磁誘導が起こり云々・・・というのがエレキギターの原理であり、且つ中学校の理科でも習うというわけで、「科学」としては最もオイシイところ。このキットの目玉と言っていいでしょう。


線をきっちり巻けるようにボディに固定して巻くように指示されています。ぐるぐる、ぐるぐる・・・


説明書によると180巻ぐらいするようです。最後に両端にコネクタを取り付けます。


コイルの真ん中に磁石をはめ込みます。この上で鉄製の弦が振動することにより、磁石の磁界が乱され、コイルに電流が生じるわけです。
ピックアップ風に見せてるのはシールを貼ってあるのですが、タダの飾りなのか、弦ごとに磁界を制限するような役割も持っているのかは不明です。


完成したピックアップをボディに固定。


弦を止めていたネック裏にはカバーが付きます。


電池を入れて、ON/OFFスイッチとボリュームノブを兼ねたダイヤルを回すと、LEDランプが点きました!バッチリ音も出ます!


以上で完成!
わりと丁寧に作っても2時間ぐらいで出来たと思います。サウンドは最初からディストーションが掛かったROCKな音で、「ギターなんか初めて。」という人も楽しめると思います。このへんもこのキットの「よく分かってる」ところ。エレキギタークリーントーンしか出なかったら、初めての人はつまんないですもんね。

弾き心地はさすがに良いとはいいませんが、自分で組立てたものからちゃんと音が出て、コードも単音も鳴らせるというのは楽しいもんです。弦が4本しかありませんが、このチューニングはギターの1~4弦に相当するようにチューニングするようにされています。
コード弾きを中心に考えると3~6弦の方がいいような気もしますが、エレキと言えばソロでもあるのでこのチューニングなのでしょう。
現役でギターを弾いている人ならスッと馴染むと思います。私は少々リハビリが必要ですが(笑)


最後にオマケの雑誌(ぉ)
実はこれがけっこう楽しめる読み物になってます。ギター、特にエレキへの愛を確かに感じます。
表紙写真のギタリストにもちゃんとミニエレキを触ってもらってインタビューを取ってますし、何かみんな楽しそう。
音楽のこと、バンドのことじゃなくギターについての話というのがギタリストを饒舌にさせるんだと思います。「音楽というよりギターが好き」みたいなとこは多かれ少なかれみんな持ってるしね。
エレキギターの歴史、音の出る仕組みなんかの記事もあって、これだけでも面白いですよ。
付録付き雑誌というと、毎号ちょっとずつ付いてくる部品を組立てていくっていうのもありますが、あのテのヤツはたいてい誌面がペラペラのオソマツですが、あれとは全く違います。
逆に、この「大人の科学」シリーズも、内容が非常に多岐に渡るのに、これだけの内容が作れるのが不思議です。音楽雑誌の編集者が作ったというのなら納得するんですが。
それくらいちゃんとしてます。毎回それぞれの分野から協力をあおぐのかな?

そんなわけでこのキット、音楽魂と工作魂、両方を満たしてくれる逸品です。じゃまにならない大きさなので、コタツに入ってTV見ながらピロピロ遊んでいられます。
興味のある人はぜひ作ってみて欲しいです。上記のようにスゴく楽しめると思いますよ♪


さてさて、このブログも年内は今回で更新納めとさせて頂きます。5月から始めたこのブログ、毎日更新するわけでもなくでやってますが、ご覧下さる方には大変感謝しております。ありがとうございます。
年明けは先日完成したファントムのギャラリーを作って、次回作にも入っていきます。
来年もどうかよろしくお願いします。
ではではよいお年を!