デカール事情

塗って 磨いて を繰り返してかなり仕上がってきましたよ。

ところで今回のカラーリングですが、実はモチーフがありまして。
水色×オレンジと言えば、分かる人には分かる『ガルフカラー』
ルマン参戦時のポルシェ917が印象的でしょうか?

何ともポップでとても好きなカラーリングです。カーモデルで作る前に先にこっちでやっちゃいましたが (;^_^

で、ガルフチームのレーシングカーには当然ガルフオイルのマーキングがあるわけですが、今回はそれをパク・・・
リスペクトしたマーキングを施したいと思います。

まずはデカールのデータを作ります。
パク・・・ リスペクトして我がサイトの屋号をデザイン。まずは紙に印刷します。


大きな右の肩アーマーは格好のキャンバス。ここに貼るとしましょう。
大きさ、位置をチェックします。



さて、自作デカールと言っても最近はちょっと事情が難しいのです。
従来はアルプス電気の熱転写プリンタのみで制作が可能だったのですが、インクジェットプリンタの大攻勢にやられてアルプス電気さん、とうの昔にプリンタ事業から撤退してしまっています。2年前には新品では購入できなくなり、先ほどサイトを覗いたら先日でついに修理対応も終了してしまったようです。

現行OSに対応したドライバも提供されておらず、個人のデカール制作においてこれ以上熱転写プリンタに依存するのは不可能と言わざるを得ません。
私もずいぶんお世話になったクチですが、別の方法を確立していかなければいけません。

幸い、現行のインクジェットプリンタでも印刷できるデカールシートというのは存在します。
それがコレ。


ただし、熱転写プリンタにあってインクジェットにないもの、それが白インク。
自作デカール界において熱転写プリンタの絶対的立場を確立したのが白インクです。

塗装面が白色だったら透明デカールにカラー印刷をしたらなんでも作れるんですが、当然そんなケースばかりではありません。
白いシートの上に印刷したのでは必ず白のふちができてしまうわけですが、そのふちを完全に切り落とすのでも、逆に均一に切り残すのでも完璧にやることは不可能です。直線だけで囲まれたものならば定規を当てれば何とかなりますが。

透明のシートにまず白インクでベースを作り、その上にカラー印刷をすれば透明なふちのマークが作れます。アルプス電気マイクロドライプリンタは、もともとインクを1色分だけ印刷したら再度紙を巻き戻して次のインク分を印刷するという多重印刷式だったので、白インクで作ったベースがズレてしまうということもありません。
今でもデカール印刷においては熱転写プリンタに勝るものはありません。ただもう一般需要はないでしょうから、どっか模型メーカーで何とかしてくれませんかねえ?

さてさて、デカール事情を書き連ねて何だか長くなってしまいましたが、果たして私はこのマーキングをバッチリ作れたんでしょうか
次回に続きます。