メッシュ・メイカー

長らく更新が進んでいませんでしたが、厄介なパーツのスクラッチに頭を悩ませておりました。
この度ようやく目処がつきましたので公開したいと思います。

前回の悩み中の写真にちょっと映っているのでピンときている方もいるのではないかと思いますが、パラボラアンテナのスクラッチを試みておりました。
キットパーツはなかなか雰囲気は出ているのですが、やはりぶ厚いプラスチック製というのが惜しまれます。
とはいえ、こんなもんそうそう作れないよと思い、前作ではそのまま使用したのですが、その後とある模型店のショーウィンドウで、網を張ってパラボラを作った作品に遭遇。クオリティに関しては厳しい部分もあったんですが、「挑戦してるヤツがいる!」ってのがやっぱりショックで、負けるわけにはいかないと。(^_^;)
かくして材料・製作方法から試行錯誤の旅が始まってしまったのです。



まずは網の素材に関していくつか試したんですが、最終的に落ち着いたのは銅製のもの。
東急ハンズで売ってる金属メッシュではおそらく一番柔らかそうです。



キットのパーツに紙粘土を押し付けて型を取り、乾燥した凸型にまた紙粘土を押し付けて凹型をつくり、この型でサンドして形をつくろうと算段しました。
実際は挟むだけでは押付力が足らず、凹型にグイグイ押し付けて形を付けました。



プレスした網にフチをつけます。
金属リングっちゅうもんが直径や線の太さで様々なバリエーションが揃えば良いのですが、ハンズやホームセンター、手芸店などあちこち探しても全然品揃えがありません。真円なんてのは手作りの鬼門なわけですが、なきゃしょうがない、自分で金属線を巻いて作ります。
幸い適当な太さの缶や円柱物はありましたので、柔らかいアルミ線をこれらにぐるりと巻いて形を付け、端を瞬着で接着します。
本来欲しい太さの缶にいきなり巻きつけても、外すと巻きが戻ってちょっと大きくなってしまいますので、最初はもっと小さいものに巻きつけ、その後本チャンで巻くと良いです。



型を付けた網に接着します。出来る限り接着剤が網に染みないように。



そして切り出し。銅網は柔らかいので、歪ませずに普通のはさみで切ることができます。
とはいってもその後紙は切りにくくなるでしょう。私は古くなったはさみを紙やすりを切る専用にして置いているので、それを使いました。